出雲に暮らしていると、良くみかける景色があります。それは、ふと空を見上げたときに、山間から湧き立つ雲。まるで生きているかのような、まさに“出雲”という名前に相応しい存在です。その雲の“ちから”を感じられるようにお箸の全面に配し、さくらの木肌が活かされるように色味を合わせながら存在感のあるお箸を目指しました。そして、雲の隙間から時折射し込む太陽の光をスワロフスキーで表現しています。「出雲の空気を届けたい」という神在月セットにこめられた想いを、このお箸からも感じていただけたらと願っています。

島根県出雲、古民家の一角にギャラリー＆ショップを構えるミツトリヒトギ。
いきものの力強さや美しさに魅了され「育ちゆくもの」をテーマにデザインを生み出しているデザインユニット。作品のエネルギーで、見たひとが元気になるような存在を目指しています。作品は手仕事にこだわって作られており、まるでいきもののように、ひとつとして同じものがありません。思わず触れたくなるような、こだわりを感じられるものばかりです。

「出雲の空気を届けたい」というひらの屋さんの想いを伺ったとき、ぜひディレクションをやらせてほしい！とお伝えしました。私たち“ミツトリヒトギ”は、出雲にギャラリー＆ショップを構え、この地のいきものの力強さや景色の移ろいを全身で感じながら作品を生み出しているデザインユニットです。この神在月セットに、その想いを込めてお届けしたいと思ったのです。
全体のコンセプトは、神在月セットを手に取ってくださった方が、長い期間楽しんでいただけるようにというところから構想しました。手元に届いて外箱を開けた瞬間に、わぁっと嬉しくなるようなもの。まずは、台座に飾って楽しむ。その後、セットの中身を実際に使って楽しむ。箱自体も長く取っておきたくなるようなものにしたい。
そして全体に通じるモチーフには、“雲”を選びました。ふと空を見上げたときに、山間から湧き立つ雲。まるで生きているかのような、まさに“出雲”という名前に相応しい存在です。
セットの中身は、出雲のこだわりの品ばかり。私たちのデザインで、より出雲を感じていただけるようなものに仕上がっていればと願っています。